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三酸化アンチモンICSC: 0012 (10月 2013)
セスキ酸化アンチモン
酸化アンチモン
アンチモン華
CI 77052
C.I. Pigment White 11
CAS登録番号: 1309-64-4
国連番号: (「注」参照)
EINECS番号: 215-175-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 頭痛。 吐き気。 咽頭痛。 嘔吐。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。 水疱。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 下痢。 咽頭痛。 嘔吐。 胃の灼熱感。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 安静。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

cancer;health haz
注意喚起語:警告
発がんのおそれの疑い
軽度の皮膚刺激 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・食品や飼料から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
三酸化アンチモン ICSC: 0012
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の 結晶性 無臭の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 有毒なのフュームを生じる。 水素と ある状況下で反応する。 非常に有毒なガス(スチビン-ICSC 776 参照)を生じる。 

化学式: Sb2O3
分子量: 291.5
・沸点:1550℃ (一部昇華する)
・融点:656℃
・密度:5.9 g/cm³ (24℃)
・「注」参照
・水への溶解度(22.2℃) :0.0033 g/l (溶けない)
・蒸気圧:130 Pa (574℃)  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を軽度に刺激する。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の粉塵の吸入により、肺に影響を与えることがある。 実験動物では腫瘍が見つけられているが、人への関連性は不明である。 


許容濃度
TLV: (吸引性画分) 0.02 mg/m3 (TWA); A2(人における発がん性が疑われる物質).
MAK: 発がん性カテゴリー: 2; 生殖細胞変異原性グループ: 3A; 

環境
 

・融点は酸素がない状態でのものである
・密度は結晶構造により異なる
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・このカードに記載された勧告事項は、製造中の蒸気曝露には適用されない
・工業製品は、健康への影響を変える不純物を含有することがある(ヒ素(ICSC番号 0013)参照)
・特別規定SP45条では、総重量中ヒ素が0.5%を超えない限り、三酸化アンチモンは、輸送の規制対象にならない;その場合、国連番号:1549 (危険物分類:6.1、包装等級:III)に分類される 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn; R:40; S:(2)-22-36/37 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021