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ヘキサクロロエタンICSC: 0051 (11月 2010)
パークロロエタン
六塩化炭素
CAS登録番号: 67-72-1
国連番号: 3077; (NOS)
EINECS番号: 200-666-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 粉塵の拡散を防ぐ! ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

cancer;health hazexcl mark;warnenviro;aqua
注意喚起語:危険
飲み込むと有害
眠気やめまいのおそれ
長期または反復曝露による中枢神経系、腎臓および肝臓障害
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸化剤、アルカリ金属および食品や飼料から離しておく
・「化学的危険性」参照
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
 
ヘキサクロロエタン ICSC: 0051
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
300℃以上で分解する。 ホスゲン(ICSC 0007 参照) 塩化水素(ICSC 0163 参照)有毒で腐食性のフュームを生じる。 亜鉛、アルミニウム粉末およびナトリウムと反応する。 アルカリ金属および強酸化剤と 激しく反応する。 

化学式: C2Cl6 / Cl3CCCl3
分子量: 236.7
・昇華点:183-185℃
・比重(水=1):2.1
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:53 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):8.2
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.0
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.9  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経口摂取。 

短期曝露の影響
蒸気は、眼を刺激する。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
肝臓および腎臓に影響を与えることがある。 中枢神経系に影響を与えることがある。 運動失調および振戦を生じることがある。 実験動物では腫瘍が見つけられているが、人への関連性は不明である。 


許容濃度
TLV: 1 ppm (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 9.8 mg/m3;1 ppm; 皮膚吸収 (H); ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 妊娠中のリスクグループ: C; 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
 

・アルコール飲料の摂取により有害作用が増大する
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること
・火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021