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ICSC: 0052 (11月 2019)
鉛金属
プルンブン
CAS登録番号: 7439-92-1
国連番号: 3077 (他に規定のない限り)
EINECS番号: 231-100-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。      密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。  周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 金属味。 腹痛。 頭痛。 錯乱。 嗜眠。 意識喪失。 痙攣。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。
 
皮膚   保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

cancer;health hazexcl mark;warnenviro;aqua
注意喚起語:危険
発がんのおそれの疑い
生殖能または胎児への、悪影響のおそれ
授乳中の子に害を及ぼすおそれ
臓器の障害
長期または反復曝露による臓器障害
長期的影響により、水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・元の容器でのみ貯蔵
・食品や飼料および混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
ICSC: 0052
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
青色の 銀白色~灰色の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、有毒なフュームを生じる。 強酸化剤および強酸と反応する。 中毒、火災、爆発の危険を生じる。 

化学式: Pb
原子量: [207.2]
・沸点:1740℃
・融点:327.5℃
・密度:11.34 g/cm³
・水への溶解度 : g/l (ほとんど溶けない) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
高濃度を吸入すると、多くの臓器に影響を引き起こすことがある。 「一次災害/急性症状」参照。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
血液、骨髄、神経系および腎臓に影響を与えることがある。 貧血、脳障害(痙攣など)、末梢神経疾患、胃痙攣、腎臓障害、心血管障害および難聴を生じることがある。 「注」参照。 人で発がん性を示す可能性がある。 人で生殖・発生毒性を引き起こす。 


許容濃度
TLV: 0.05 mg/m3 (TWA); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
MAK: 発がん性カテゴリー: 2; 生殖細胞変異原性グループ: 3A;.
EU-OEL: (結合性): 0.15 mg/m3 (TWA); 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要となることがある
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021