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1,2-ジクロロ-4-ニトロベンゼンICSC: 0254 (10月 2008)
CAS登録番号: 99-54-7
国連番号: 1578
EINECS番号: 202-764-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止。  粉塵の堆積を防ぐ。 密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。  粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。  換気(粉末でない場合)を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、密閉式の容器内に集める
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・この物質を環境中に放出してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warn
飲み込むと有害
水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・強酸化剤、強塩基および食品や飼料から離しておく
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
1,2-ジクロロ-4-ニトロベンゼン ICSC: 0254
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色~黄褐色の 針状結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 有毒な窒素酸化物および塩化水素(ICSC 0163 参照)のフュームを生じる。 酸化剤および強塩基と 激しく反応する。 

化学式: C6H3Cl2NO2
分子量: 192.0
・沸点:255℃
・融点:39-41℃
・密度:1.56 g/cm³ (15℃)
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:2 Pa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):6.6
・引火点:124℃
・発火温度:420℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.12  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経口摂取。 

短期曝露の影響
 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・この物質に暴露したときの健康への影響は十分に調べられていない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021