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酸化銅(I)ICSC: 0421 (11月 2023)
CAS登録番号: 1317-39-1
EINECS番号: 215-270-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。  アルミニウムと接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。
 
アルミニウムとの接触禁止。 「化学的危険性」参照。
   
周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 発熱。 金属味。 「注」参照。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 体調がよくないと感じた場合は医療機関を受診する。 
皮膚      
充血。 痛み。 角膜損傷。 熱傷。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 金属味。 腹痛。 吐き気。 嘔吐。 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク、安全ゴーグルおよび保護手袋
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncorrenviro;aqua
注意喚起語:危険
飲み込むまたは吸入すると有害
重篤な眼の損傷
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・アルミニウムから離しておく
・「化学的危険性」参照
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・元の包装でのみ貯蔵
 
包装
 
酸化銅(I) ICSC: 0421
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
黄色の、赤色のまたは茶色の結晶性粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
アルミニウム粉末と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: Cu2O
分子量: 143.1
・1800℃で分解する
・融点:1232℃
・比重(水=1):6.0
・水への溶解度(20℃) :<0.1 g/l (ほとんど溶けない) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼に対して、腐食性を示す。 本物質は、気道および消化管を刺激する。 フュームを吸入すると、金属フューム熱を引き起こすことがある。 高濃度で曝露すると、腎臓および肝機能障害を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
粉塵粒子への反復または長期の曝露により、肺が冒されることがある。 


許容濃度
TLV: 0.2 mg/m3 (TWA); (フューム) (Cuとして).
TLV: 1 mg/m3 (TWA); (粉塵およびミスト) (Cuとして).
MAK: (吸入性画分): 0.01 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・生成されたばかりの酸化銅のフュームや粉塵により、頭痛、咳、発汗、吐き気、発熱が引き起こされることがある
・金属フューム熱の症状は、2~3時間経過するまで現れない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021