クロトン酸 | ICSC: 0423 (5月 2018) |
CAS登録番号: 107-93-7 |
国連番号: 2823 |
EINECS番号: 203-533-9 |
一次災害 | 予防 | 消火活動 | |
---|---|---|---|
火災・爆発 | 可燃性。 混触危険物と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。 88℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。 |
裸火禁止。 混触危険物との接触禁止。 「化学的危険性」参照。 88℃以上では、密閉系および換気。 |
水噴霧、泡消火薬剤、乾燥粉末消火剤、二酸化炭素を使用する。 火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 |
症状 | 予防 | 応急処置 | |
---|---|---|---|
吸入 | 咳。 咽頭痛。 | 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。 | 新鮮な空気、安静。 体調がよくないと感じた場合は医療機関を受診する。 |
皮膚 | 発赤。 | 保護手袋。 | 汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 皮膚刺激が起きた場合は、医療機関に連絡する。 |
眼 | 充血。 痛み。 灼熱感。 熱傷。 | 安全ゴーグルまたは顔面シールドを着用する。 | 数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 |
経口摂取 | 咽頭痛。 | 作業中は飲食、喫煙をしない。 | 口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 |
漏洩物処理 | 分類・表示 |
---|---|
・危険区域から立ち退く! ・すべての発火源を取り除く ・専門家に相談する! ・個人用保護具:顔面シールド ・この物質を環境中に放出してはならない ・凝固させる ・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる ・残留分を、注意深く集める ・地域規則に従って保管・処理する |
国連GHS判定基準に準拠 金属腐食のおそれ飲み込むと有害 重篤な眼の損傷 呼吸器系への刺激のおそれ 水生生物に有害 輸送 |
貯蔵 | |
・元の容器でのみ貯蔵 ・安定化した状態でのみ貯蔵 ・食品や飼料、強塩基および過酸化物から離しておく ・密封 ・乾燥 ・暗所に保管 ・床面に沿って換気 ・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する |
|
包装 | |
・気密 ・食品や飼料と一緒に輸送してはならない |
クロトン酸 | ICSC: 0423 |
物理学的・化学的情報 | |
---|---|
物理的状態;外観
物理的危険性
化学的危険性
|
化学式: C4H6O2 / CH3-CH=CH-COOH |
暴露・健康への影響 | |
---|---|
曝露経路
短期曝露の影響
|
吸入の危険性
長期または反復曝露の影響
|
許容濃度 |
---|
環境 |
---|
・水生生物に対して有害である |
注 |
---|
・CAS番号 3724-65-0は不特定のクロトン酸、CAS番号 503-64-0はシス型のクロトン酸である ・トランス異性体もクロトン酸と呼ばれ、シス異性体はイソクロトン酸と呼ばれる。市販のクロトン酸(不特定)は、主に(または完全に)トランス異性体からなる。不特定のクロトン酸の別名は、α-クロトン酸、β-メチルアクリル酸および3-メチルアクリル酸である ・通常、溶融液体として輸送される |
付加情報 | ||
---|---|---|
欧州分類 |
ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。 © 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021 |
|