« 検索結果一覧に戻る  
ニコチンICSC: 0519 (11月 2023)
3-[(2S)-1-メチルピロリジン-2α-イル]ピリジン
3-[(2S)-1-メチル-2α-ピロリジニル]ピリジン
β-ピリジル-α-N-メチルピロリジン
(2S)-1-メチル-2-(3-ピリジニル)ピロリジン
CAS登録番号: 54-11-5
国連番号: 1654
EINECS番号: 200-193-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 特定の条件下で可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  111℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  111℃以上では、密閉系および換気。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 ミストの発生を防ぐ! 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 錯乱。 吐き気。 嘔吐。 唾液分泌過剰。 下痢。 発汗。 めまい。 痙攣。 傾眠。 心肺停止。  局所排気、換気および呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグル、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。ただし痙攣を起こしている場合は飲ませない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・下水に流してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
飲み込んだり、皮膚に接触または吸入すると生命に危険
中枢神経系および心血管系の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・乾燥
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる 
ニコチン ICSC: 0519
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、油状、無色の吸湿性液体。 空気に曝露すると茶色になる。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 窒素酸化物および一酸化炭素などの有毒なフュームを生じる。 強酸化剤と 激しく反応する。 爆発の危険を生じる。 

化学式: C10H14N2
分子量: 162.2
・247℃で分解する
・融点:-79℃
・比重(水=1):1.01
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:0.006 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):5.6
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:111℃
・発火温度:240℃
・爆発限界:0.7-4 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.28 (pH-依存性)
・沸点:249℃  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および皮膚を刺激する。 心血管系および中枢神経系に影響を与えることがある。 呼吸抑制および中枢神経系の抑制を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
動物試験では、人の生殖に毒性影響を及ぼす可能性があることが示されている。 


許容濃度
TLV: 0.5 mg/m3 (TWA); (皮膚);.
EU-OEL: 0.5 mg/m3 (TWA); (皮膚); 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける
 

 

付加情報
  欧州分類
GHS09; GHS06. DANGER. H300; H310; H330; H411.  

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021