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硝酸フェニル水銀ICSC: 0541 (6月 2015)
CAS登録番号: 55-68-5
国連番号: 1895
EINECS番号: 200-242-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 頭痛。 灼熱感。 息切れ。 息苦しさ。  換気(粉末でない場合)を使用する。 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 皮膚熱傷。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 少なくとも15分間、多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。 医療機関に直ちに連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 灼熱感。 下痢。 吐き気。 嘔吐。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、密閉式の容器内に集める
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccorrcancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
飲み込むと有毒
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
長期または反復曝露による臓器障害
生殖能または胎児への、悪影響のおそれの疑い
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・食品や飼料から離しておく
・密封
・換気のよい部屋に保管
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・重度の海洋汚染物質 
硝酸フェニル水銀 ICSC: 0541
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の結晶、または灰色の 結晶性の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 水銀や水銀酸化物などの有毒な蒸気、窒素酸化物および他の有毒なフュームを生じる。 

化学式: C6H5HgNO3
分子量: 339.7
・融点:176-186℃
・水への溶解度 : 溶けにくい 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 

吸入の危険性
拡散すると急速に、浮遊粒子が不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 神経系および腎臓に影響を与えることがある。 動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。 


許容濃度
TLV: (Hgとして) 0.1 mg/m3 (TWA); (皮膚);.
MAK: (Hgとして): 皮膚吸収 (H); 皮膚感作 (SH); 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・食物連鎖において、たとえば魚類および甲殻類で生物濃縮が起こることがある
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける
 

・このカードは酢酸フェニル水銀との類似性に基づき作成された
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:25-34-48/24/25-50/53; S:(1/2)-23-24/25-37-45-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021