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ヒドロキシルアミンICSC: 0661 (11月 2019)
CAS登録番号: 7803-49-8
EINECS番号: 232-259-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  加熱すると爆発の危険性がある。 多くの物質と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。
 
裸火禁止、火花禁止、禁煙。 高温面との接触禁止。    大量の水、アルコール耐性泡消火薬剤、粉末消火薬剤を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 めまい。 頭痛。 紫色(チアノーゼ)の唇、爪および皮膚。 息切れ。 脱力感。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 酸素処置が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。
 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 痛み。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に直ちに連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 吐き気。 嘔吐。 症状は、遅れて現われることがある。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 酸素処置が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 非金属製容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

explcorrexcl mark;warncancer;health hazenviro;aqua
不安定性爆発物
金属腐食のおそれ
飲み込む、または皮膚に接触すると有害
皮膚刺激
重篤な眼の損傷
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
発がんのおそれの疑い
呼吸器系への刺激のおそれ
血液の障害のおそれ
長期または反復曝露による血液の障害のおそれ
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・耐火設備
・混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・冷所
・乾燥
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
ヒドロキシルアミン ICSC: 0661
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
高吸湿性で白色の針状、または薄片。 

物理的危険性
 

化学的危険性
70℃以上に加熱すると、 あるいは裸火にふれると爆発することがある。 室温で、とくに湿気、二酸化炭素の存在下で急速に、また加熱すると、激しく分解する。 窒素酸化物などの有毒なフュームを生じる。 酸化剤、微細亜鉛などの金属、ある種の金属酸化物、硫酸銅(II)およびリン塩化物と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: H3NO / NH2OH
分子量: 33.0
・<70℃で分解する
・融点:33℃
・密度:1.2 g/cm³
・水への溶解度(20℃) : 自在に溶ける
・蒸気圧:1.3 kPa (47℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.1
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:129℃で爆発する
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-1.5  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼に対して、腐食性を示す。 本物質は、皮膚および気道を刺激する。 血管に影響を与えることがある。 メトヘモグロビン生成を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 血液に影響を与えることがある。 メトヘモグロビンの形成およびそれに伴う貧血を生じることがある。 実験動物では腫瘍が見つけられているが、人への関連性は不明である。 


許容濃度
MAK 皮膚感作 (SH); 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・貯蔵中の分解は容器内の圧力の上昇を引き起こすことがある
・この物質は通常溶液として市販されている
・ICSC 709 および 1747 参照 

付加情報
  欧州分類
H200; H290; H302; H312; H315; H318; H317; H335; H351; H373; H400 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021