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1,3-ジクロロプロパンICSC: 0724 (7月 1997)
CAS登録番号: 142-28-9
国連番号: 1992
EINECS番号: 205-531-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  16℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  16℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 めまい。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 
充血。 痛み。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・換気
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・食品や飼料、酸化剤、酸、塩基およびアルミナから離しておく
・冷所
・密封
・換気のよい部屋に保管
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
1,3-ジクロロプロパン ICSC: 0724
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 塩化水素およびホスゲンを生じる。 

化学式: C3H6Cl2 / CH2ClCH2CH2Cl
分子量: 113.0
・沸点:120℃
・融点:-99℃
・比重(水=1):1.19
・水への溶解度(20℃) :0.3 g/100 ml
・蒸気圧:2.4 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.9
・引火点:16℃ (o.c.)
・爆発限界: vol%(空気中)「注」参照
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.0  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
 

・この物質は可燃性で引火点61℃未満であるが、文献では爆発限界は不明である
・この物質の、人の健康への影響に関するデータが不十分なので、最大の注意を払う必要がある 

付加情報
  欧州分類
 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021