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フルフリルアルコールICSC: 0794 (11月 2019)
2-フランメタノール
CAS登録番号: 98-00-0
国連番号: 2874
EINECS番号: 202-626-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。  75℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  75℃以上では、密閉系および換気。  アルコール耐性泡消火薬剤、水噴霧、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 作業環境管理を厳密に! ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 めまい。 頭痛。 吐き気。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 皮膚の乾燥。 発赤。  保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 頭痛。 吐き気。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・漏れた液を、密閉式の 非プラスチック容器に集める
・残留液を、不活性吸収剤に吸収させる
・残留分を多量の水で洗い流す
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health haz
吸入すると、生命に危険
飲み込むと、または皮膚に接触すると有毒
眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
発がんのおそれの疑い
長期または反復曝露による上気道および腎臓の障害のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸化剤、酸および食品や飼料から離しておく
・密封
・床面に沿って換気
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
フルフリルアルコール ICSC: 0794
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 光および空気に曝露すると赤色または茶色になる。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
強酸化剤および酸と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 ある種のプラスチックを侵す。 

化学式: C5H6O2
分子量: 98.1
・沸点:170℃
・融点:-31℃
・比重(水=1):1.13
・水への溶解度 : 自在に溶ける
・蒸気圧:53 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:75℃ (c.c.)
・発火温度:390℃
・爆発限界:1.8-16.3 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.28
・粘度:4.09 mm²/s (25℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、 やや遅く有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 上気道および腎臓に影響を与えることがある。 人で発がん性を示す可能性がある。 


許容濃度
TLV: 0.2 ppm (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
 

 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021