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ペンタボランICSC: 0819 (11月 2019)
CAS登録番号: 19624-22-7
国連番号: 1380
EINECS番号: 243-194-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 空気に触れると、自然発火することがある。 引火性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  30℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。 混触危険物と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。
 
裸火禁止、火花禁止、禁煙。 混触危険物との接触禁止。 「化学的危険性」参照。
高温面との接触禁止。  30℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。 
二酸化炭素、特殊粉末消火薬剤、乾燥砂を使用する。 他の消火薬剤は不可。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 直接水をかけない。 

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 吐き気。 頭痛。 嗜眠。 めまい。 脱力感。 痙攣。 意識喪失。  密閉系、または換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 「吸入」参照。  保護手袋。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 何も飲ませない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・本物質は自然発火性のため、こぼれた場合、掃除する手順は状況に応じて対応すること。 ・専門家に相談する!
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxiccancer;health haz
注意喚起語:危険
空気に触れると、自然発火
引火性液体/蒸気
吸入すると、生命に危険
重度の眼刺激
皮膚刺激
呼吸器への刺激のおそれ
眠気やめまいのおそれ
中枢神経系および肝臓の障害
長期または反復曝露による中枢神経系障害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):4.2; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・元の容器でのみ貯蔵
・強酸化剤、ハロゲン、他の混触危険物質および食品や飼料から離しておく
・密封
・耐火設備
・冷所
・乾燥
・窒素雰囲気中に保管
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・気密 
ペンタボラン ICSC: 0819
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
空気に触れると、自然発火することがある。 ハロゲン、ハロゲン化合物、アンモニア、水、酸化剤およびアルミニウムなどの金属と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 ゴムおよびある種の合成ゴムを侵す。 

化学式: B5H9
分子量: 63.2
・沸点:60℃
・融点:-47℃
・密度:0.6 g/cm³ (0-4℃)
・水への溶解度 : 反応する
・爆発限界:0.42-98 vol%(空気中)
・蒸気圧:22.8 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.2
・引火点:30℃ (c.c.)
・発火温度:〜35℃
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.3 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
液体の本物質は、眼を重度に刺激する。 この物質は、皮膚および気道を刺激することがある。 中枢神経系および肝臓に影響を与えることがある。 アシドーシス、肝機能障害、痙攣および意識喪失を生じることがある。 許容濃度を超えて曝露すると、死を引き起こすことがある。 医学的な経過観察が必要である。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
中枢神経系に影響を与えることがある。 行動影響を生じることがある。 


許容濃度
TLV: 0.005 ppm (TWA); 0.015 ppm (STEL);.
MAK: 0.013 mg/m3;0.005 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 

環境
・データなし
 

・中毒症状の中には48時間を経過するまで症状の現れないものがある
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021