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プロピオン酸メチルICSC: 1029 (10月 2004)
CAS登録番号: 554-12-1
国連番号: 1248
EINECS番号: 209-060-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 酸化剤との接触禁止。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。 火花防止工具を使用する。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

   
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・すべての発火源を取り除く
・漏れた液やこぼれた液を、ふた付きの容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・冷所
・酸化剤から離しておく
 
包装
 
プロピオン酸メチル ICSC: 1029
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 刺激性のフュームを生じる。 酸化剤と反応する。 火災の危険を生じる。 

化学式: C4H8O2 / C2H5COOCH3
分子量: 88.1
・沸点:80℃
・融点:-88℃
・比重(水=1):0.92
・水への溶解度(25℃) : g/100 ml
・蒸気圧:8.5 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.2
・引火点:-2℃ (c.c.)
・発火温度:469℃
・爆発限界:2.5-13.0 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.82  


暴露・健康への影響

曝露経路
 

短期曝露の影響
本物質は、気道、皮膚および眼を刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・この物質の、環境への影響は十分に調べられていない
 

・この物質は食品中のイチゴ味として使用されている 

付加情報
  欧州分類
記号:F, Xn; R:11-20; S:(2)-16-24-29-33 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
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