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過酢酸ICSC: 1031 (6月 2015)
ペルオキシ酢酸
CAS登録番号: 79-21-0
国連番号: 3105
EINECS番号: 201-186-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。  40.5℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。 爆発性。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 引火性または高温面との接触禁止。  40.5℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。 摩擦や衝撃を与えない。  水噴霧を使用する。 「注」参照。
  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 息苦しさ。 息切れ。 咽頭痛。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 医療機関に連絡する。 「注」参照。
 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 痛み。 水疱。 皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 灼熱感。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・下水に流してはならない
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・漏れた液やこぼれた液を、ふた付きの プラスチック容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxiccorrenviro;aqua
注意喚起語:危険
引火性液体/蒸気
加熱すると、火災が生じることがある
吸入すると、生命に危険
飲み込む、または皮膚に接触すると有害
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
呼吸器への刺激のおそれ
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):5.2; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・可燃性物質および混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・冷所
・安定化した状態でのみ貯蔵
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
過酢酸 ICSC: 1031
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
金属と接触すると、 激しく分解する。 ほとんどの金属を侵す。 高引火性の水素ガスおよび酸素を生じる。 火災や爆発の危険を生じる。 加熱や燃焼により、分解する。 の、有毒で腐食性のガスを生じる。 大部分の有機化合物、無機化合物と反応し、火災および爆発の危険をもたらす。 

化学式: C2H4O3 / CH3COOOH
分子量: 76.1
・ >50℃で分解する
・融点:0℃
・比重(水=1):1.2
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:2.6 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.6
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.04
・引火点:40.5℃ (o.c.)
・発火温度:200℃
・爆発限界: vol%(空気中)「注」参照 


暴露・健康への影響

曝露経路
全ての曝露経路で重度の局所への影響。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 高濃度で吸入すると、眼や上気道に腐食の影響が現われてから、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: (吸入性画分及び蒸気) 0.4 ppm (STEL); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: 0.316 mg/m3;0.1 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(1); 妊娠中のリスクグループ: C; 発がん性カテゴリー: 4; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・この物質は可燃性で引火点61℃未満であるが、文献では爆発限界は不明である
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする
・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する
・この物質は常に、酢酸や過酸化水素との溶液で売られている
・ICSC 0164 および 0363 参照
・50℃を超えると、本物質は自己加速分解反応を生ずることがある 

付加情報
  欧州分類
記号:O, C, N; R:7-10-20/21/22-35-50; S:(1/2)-3/7-14-36/37/39-45-61; Note:B, D 

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