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クロロ酢酸エチルICSC: 1081 (10月 2001)
CAS登録番号: 105-39-5
国連番号: 1181
EINECS番号: 203-294-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  53℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  53℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、乾燥粉末消火剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 直接水をかけない。 

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
流涙。 充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 舌の灼熱感。 吐き気。 腹痛。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・漏れた液やこぼれた液を、ふた付きの プラスチック容器にできる限り集める
・残留液を、乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・混触危険物質および食品や飼料から離しておく
・「化学的危険性」参照
・乾燥
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
クロロ酢酸エチル ICSC: 1081
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 塩化水素および酢酸フュームなどの、有毒で腐食性のガスを生じる。 水、湿った空気および酸と反応する。 塩化水素を生じる。 塩基、酸化剤および還元剤と反応する。 

化学式: C4H7ClO2 / ClCH2CO2C2H5
分子量: 122.55
・沸点:144.2℃
・融点:-26℃
・密度:1.15 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :1.23 g/100 ml
・蒸気圧:450 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.2
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.01
・引火点:53℃ (c.c.)
・発火温度:452℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):(計算値) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を重度に刺激する。 本物質は、皮膚および気道を中等度に刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
 

・この物質は可燃性で引火点61℃未満であるが、文献では爆発限界は不明である 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:23/24/25-50; S:(1/2)-7/9-45-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021