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イソフタロニトリルICSC: 1583 (4月 2005)
1,3-ベンゼンジカルボニトリル
イソフタロジニトリル
m-ジシアノベンゼン
CAS登録番号: 626-17-5
国連番号: 3276
EINECS番号: 210-933-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止。  密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。  粉塵の吸入を避ける。  新鮮な空気、安静。 
皮膚     洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
イソフタロニトリル ICSC: 1583
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色~白色の 結晶性粉末。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
強酸化剤と反応する。 加熱すると、分解する。 シアン化水素などの、有毒なガスを生じる。 燃焼すると、窒素酸化物を生成する。 

化学式: C8H4N2
分子量: 128.14
・昇華点:>162℃
・密度:1.3 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :0.07 g/100 ml
・蒸気圧:1.33 Pa
・相対蒸気密度(空気=1):4.42
・引火点:>150℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.39  


暴露・健康への影響

曝露経路
 

短期曝露の影響
本物質は、眼を刺激する。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし、 とくに粉末状の場合、拡散すると、浮遊粒子が急速に不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 5 mg/m3 (TWA) 

環境
 

・この物質に暴露したときの健康への影響は十分に調べられていない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021