塩化ベンザルコニウム | ICSC: 1584 (7月 2006) |
CAS登録番号: 63449-41-2 |
国連番号: 2928 |
EINECS番号: 264-151-6 |
一次災害 | 予防 | 消火活動 | |
---|---|---|---|
火災・爆発 | 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 | 裸火禁止。 | 水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。 |
症状 | 予防 | 応急処置 | |
---|---|---|---|
吸入 | 咽頭痛。 咽頭痛。 咳。 息苦しさ。 | 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。 | 新鮮な空気、安静。 新鮮な空気、安静。 半座位。 医療機関に連絡する。 |
皮膚 | 発赤。 皮膚熱傷。 痛み。 | 保護手袋。 保護衣。 | 汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 |
眼 | 充血。 痛み。 かすみ眼。 重度の熱傷。 | 顔面シールドを着用する。 | 数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 |
経口摂取 | 腹痛。 吐き気。 嘔吐。 灼熱感。 下痢。 ショック/虚脱。 | 作業中は飲食、喫煙をしない。 | コップ1、2杯の水を飲ませる。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 |
漏洩物処理 | 分類・表示 |
---|---|
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣 ・この物質を環境中に放出してはならない ・こぼれた物質を容器内に掃き入れるか、もしくは液体を砂または不活性吸収剤に吸収させて、安全な場所に移す |
国連GHS判定基準に準拠 ![]() ![]() ![]() 重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 水生生物に、非常に強い毒性 輸送 |
貯蔵 | |
・食品や飼料から離しておく ・消火により生じる流出物を収容するための用意 ・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する |
|
包装 | |
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない |
塩化ベンザルコニウム | ICSC: 1584 |
物理学的・化学的情報 | |
---|---|
物理的状態;外観
物理的危険性
化学的危険性
|
化学式: C6H5CH2N(CH3)2RCl, R=C8H17 - C18H37 |
暴露・健康への影響 | |
---|---|
曝露経路
短期曝露の影響
|
吸入の危険性
長期または反復曝露の影響
|
許容濃度 |
---|
環境 |
---|
・水生生物に対して強い毒性がある ・環境中に放出しないように、強く勧告する |
注 |
---|
・EU分類では、第四級アンモニウム化合物,アルキル(C8~18)ジメチルベンジル,塩化物 (quaternary ammonium compounds, benzyl-C8-18-alkyldimethyl, chlorides) を参照のこと ・塩化ベンザルコニウム自体は、異なる炭素鎖長および分子量を持つ非常に類似した物質の混合物である ・他のCAS番号:8001-54-5;製造業者の分類次第では、他の国連番号および輸送時応急処理カード番号がつくこともある ・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する ・したがって、安静と経過観察が不可欠である ・この物質は通常溶液として市販されている ・濃溶液(10%以上)は腐食性である |
付加情報 | ||
---|---|---|
欧州分類 記号:C, N; R:21/22-34-50; S:(2)-36/37/39-45-61 |
![]() | ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。 © 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021 |