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テトラフルオロエチレンICSC: 1779 (11月 2019)
TFE
冷媒ガス R1114
CAS登録番号: 116-14-3
国連番号: 1081
EINECS番号: 204-126-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。 圧力容器は、火災により爆発することがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。
気体/空気の混合気体は、爆発性である。 
裸火禁止、火花禁止、禁煙。  空気との接触禁止。 密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 火花防止工具を使用する。  区域から非難する、耐爆地点からのみ消火活動にあたる。 供給源を遮断する。それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。その他の場合は水噴霧を用いて消火する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 めまい。 頭痛。 視覚障害。 窒息。 意識喪失。  換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 体調がよくないと感じた場合は医療機関を受診する。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。 保護衣。  凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 直ちに医療機関に連絡する。 
液体に触れた場合:凍傷。  顔面シールドを着用する。  凍傷の場合:多量の水で洗い流す。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取      

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器
・すべての発火源を取り除く
・できれば圧力容器の栓を閉める
・換気
・細かな噴霧水を用いて、ガスを除去する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flamecylinder;gascancer;health haz
極めて引火性の高いガス
加圧ガス;熱すると爆発のおそれ
吸入すると、発がん性のおそれ
吸入腎臓、肝臓および血液の障害のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.1 

貯蔵
・耐火設備
・冷所
・換気のよい部屋に保管
・適切な保管条件については、メーカーの取扱説明書を参照
・:「化学的危険性」参照から離しておく
 
包装
・安定化した状態でのみ輸送 
テトラフルオロエチレン ICSC: 1779
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の 無臭の気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、地面に沿って移動し、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 フッ化水素(ICSC 0283 参照)などの、有毒で腐食性のガスを生じる。 ある条件下で、 自然に重合することがある。 「注」参照。 アルミニウム、ハロゲンおよび酸化性物質と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C2F4
分子量: 100.0
・沸点:-75.9℃
・融点:-131.2℃
・密度:1.5 g/cm³ (-76℃)
・水への溶解度(25℃) :159 mg/l (ごくわずかに溶ける)
・蒸気圧:2947 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.9
・発火温度:188℃
・爆発限界:10.5 - 59 vol%(空気中)(計算値)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.21(概算) 


暴露・健康への影響

曝露経路
曝露は、主に吸入により起こる。 

短期曝露の影響
窒息。 「注」参照。 液体は、凍傷を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
容器を開放すると、閉ざされた場所では窒息の危険を生じる。 

長期または反復曝露の影響
腎臓、肝臓および血液に影響を与えることがある。 臓器の機能障害を生じることがある。 人でおそらく発がん性を示す。 


許容濃度
TLV: 8.2 mg/m3,2 ppm,(TWA); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 発がん性カテゴリー: 2; 

環境
 

・区域内に入る前に酸素濃度を測定する
・空気中の濃度が高いと、酸素の欠乏が起こり、意識喪失または死亡の危険を伴う
・安定化しない場合、本物質は、空気との接触、温度および/または圧力の上昇の影響下で自発的に重合する場合がある。業者へ相談すること。 

付加情報
テトラフルオロエチレン  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021